離婚後の財産について理解し、今後の判断の参考にしましょう。

財産分与について

 

離婚の時に行われるのが財産分与です。
いろいろと揉め事が多いですが、共有財産はしっかりと分割するのが当然でしょう。
晩年離婚でもこれは変わりません。
一つ特徴があるとすれば、それは年金の分割についてです。

 

 

年金分割制度

 

老夫婦とお金

 

夫が定年退職して年金を貰っている、もしくは貰うことがほぼ確定している状態になっているのであれば、年金も分割対象になります。
それが年金分割制度というものです。
平成19年から施行されており、主に女性側に配慮した法律となっています。
高齢の女性は働くことが難しく、離婚されると生活費がまったく無くなり貧困に喘いでしまうのです。
そうした状況を重く見た国は、夫の年金を分割する法案を施行しました。
夫の年金は夫の物だと考える人も居ますが、仕事をする夫を支えた妻にも年金を貰う権利があるとしたのです。
結果、晩年離婚の際は年金も分割されるようになりました。

 

年金が月に8万だとすれば、妻は最大で半分の4万を受け取れるようになります。
これの素晴らしいところは、夫が死んだ後も貰い続けられる点にあります。
年金受給者が死亡すると年金の支給は停止してしまいます。
しかし、年金分割制度で妻が受け取った年金は、妻が死ぬまで支給されるのです。

 

年金分割制度の具体例

どういうことか具体的な例で見てみましょう。

 

70歳の夫と60歳の妻がおり、夫の年金は10万だと仮定します。
この夫婦が晩年離婚して年金分割制度を適応すると、妻は毎月5万円を貰えることになるのです。
そして、5年後に元夫が死去します。妻は60歳から80歳までの20年を生きました。
そうなると、妻は20年間年金を受け取ることが出来ているのです。
金額にして1200万円です。
仮に晩年離婚せずに生活していた際の年金はどうでしょうか?
夫は75歳で死去しているので、5年間の年金支給額は、300万となるのです。
妻のこの時点で65歳、80歳まで生きるには15年間も残っています。

 

妻の方が長生きしそうなのであれば、晩年離婚して年金分割制度を利用する方が得なのです。
重要な情報なので晩年離婚を考える人は頭の片隅に入れておきましょう。